この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
◆依頼者・・被相続人の姪(都内在住・被相続人とは遠方のため何十年も音信不通)他の相続人・・被相続人の実姉(80歳近い),都内の病院にて長期療養中,軽度認知症に罹患被相続人・・地方在住,預貯金と不動産の相当程度の遺産あり遺産分割についての相談。自分は姪のため遠方にある不動産はいらない、預貯金を法的に相続できるなら受領するとのご意見。
解決への流れ
◆他方の相続人が認知症で入院中と聞き、病院に症状確認に出向く。→主治医によれば、相続の法的効果や人物認識について正確に理解している、とのことだったため、年齢(独身で子はいない)や病状を考慮し、遺産を姪に相続させる遺産分割協議書にサインを求めた。医師立ち会いの下、協議書の内容を口授し、都度理解の有無について医師による確認を挟みながら自筆サインと捺印を頂いた。◆結果的に、遺産分割協議書に基づき比較的短期間で相続登記や預貯金の遺産分割を終えた。
程度によっては認知症であっても成年後見によらず、医師立ち会いの下、遺産分割協議書の作成が可能な場合もある。