犯罪・刑事事件の解決事例
#損害賠償請求

プライバシー権の侵害を根拠に100万円の請求を受けていた案件について、プライバシー侵害の要件を満たさないことを主張し、75万円の大幅な減額に成功した実例

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松本 佳朗 弁護士が解決
所属事務所ゴッディス法律事務所
所在地東京都 新宿区

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

相手方が援助交際をしているかのような内容を掲示板サイトへ投稿したところ、後日、相手方代理人(弁護士)よりプライバシー侵害を根拠として100万円の損害賠償請求を受けていた案件。

解決への流れ

まず、投稿内容を精査したところ、第三者が投稿内容を読んだ際に誰に対する書き込みであるかが不明(「同定可能性」といいます。)であったため、プライバシー侵害として認められる際に必要な「同定可能性」の要件(条件)を満たさないとして、法的に損害賠償の支払義務はないとの主張を展開しました。他方で、ご依頼者様は可能な限り話し合いによる解決を希望されていたため、法的な支払い義務はないことを前提としつつ、低額での和解を打診しました。そうしたところ、数か月間、相手方代理人からの連絡は途絶えましたが、当方より回答の督促を行い、結果、請求金額より75万円を減額した内容で和解することができました。

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松本 佳朗 弁護士からのコメント

相手方代理人から損害賠償請求の連絡を受けた場合、多くの方は焦られるでしょう。しかし、焦らず、投稿内容を精査し、権利侵害があるのか否かを判断することが重要です。本件のように権利侵害の要件を満たさないにもかかわらず、投稿内容からして何らかの権利侵害が認められるだろうとして、漠然と損害賠償請求を受けるケースも少なからずあります。まずは、専門家である弁護士へ相談され、冷静に対応することが必要です。本件は、冷静に適切な反論を展開したことでご依頼者様の期待される低額での和解を実現できた案件だったと思います。