依頼者は、不倫をした夫から調停を申し立てられた後に、相談に来ました。当初、依頼者は、子供もいることから、離婚はしたくないと考えていました。そのため、養育費のことや慰謝料のことは全く考えていませんでした。

当職が相談を受け、離婚についての説明や依頼者の場合、離婚する場合は、必ず慰謝料を請求することなどを説明しました。その段階では、依頼者はまだ離婚はしたくないとのことでしたが、調停に同行して欲しいということでしたので、受任することになりました。調停を重ねるうちに、依頼者は、夫の離婚の意思が固いことを感じ、離婚を決意しました。その決意を聞き、当職は、離婚するにしても、養育費と慰謝料の額については、妥協しない方が良いとの助言をしました。過去の調停で、夫から養育費と慰謝料の額について、提示がありましたが、離婚を決意した後の調停で、提示額を上回る額の提示をし、その額でなければ離婚はしないと夫に伝えました。それにより、夫は、こちらが提示した額の養育費と慰謝料を支払うことを約束しましたので、調停で離婚することになりました。