この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
相談者は、40代のサラリーマン男性。結婚生活8年目。子供はいませんでした。結婚後、平凡な夫婦生活を過ごしていましたが、妻が、二人で決めた約束事を相手が守らなかくなり、それがどんどんエスカレートしていきました。相談者自身、最初は大目に見ていましたが、小さな不満が積み重なり、結婚して7年目で別居を決意しました。自分が別居をしてから、翌年相手から弁護士を介して、離婚調停の申立がありました。弁護士費用をケチって、個人で対応したが調停では条件が折り合わず、時間と精神が削られました。そして不成立に終わり、妻側より訴訟の提起があったため、ノーサイド法律事務所に相談に行きました。
解決への流れ
弁護士は、離婚訴訟の対応(応訴)について受任しました。調停では相手方は依頼者の不貞を疑い、慰謝料の請求をしていました。しかし、そもそも相談者側に不貞は完全になく、それゆえ慰謝料の支払いには応じられないという姿勢でした。訴訟においても、相手方はその主張をしてきましたがこちらが不貞をしていないことについて反論しました。当たり前であるが、明確な証拠もなく、弁護士が応戦することで、終始相談者の有利な方向で話が進みました。最終的に、弁護士が提出した証拠が決定打となり、裁判所としては依頼者のみならず、妻側にも一定の非があるということで和解の提示があり、妻側は渋々納得をして解決に至りました。
本件は、お互いの価値観のずれから相談者が別居にいたり、その結果、妻が相談者の不貞を疑ったことで始まった事案でした。もし調停の段階で弁護士の介入があれば、今回のような訴訟には至らずに、もっと早い段階で決着がついていたかと思います。当たり前ですが、「費用」と「時間」どちらを優先にするのか。また、弁護士に依頼するタイミングが遅れれば遅れるほど弁護士費用はかさみます。だからこそ、早めに弁護士に相談されることが早期解決のカギとなると思います。